発達障害と音

未分類

みなさんこんにちは。ふぃおーれ・めろです。
精神疾患の双極性感情障害を持っています。
この疾患に向き合えるようになるまで何十年とかかりました。
そんなめろ氏の考えていること、どうやって解決できたりできなかったりしたのか。
ちょっと覗いていってください。

ある日めろ氏は知的障害者生活支援員でした。
色々な特性を持った利用者さんが本当にたくさんいました。自閉症をはじめ精神障害、知的障害、診断のつかない未知の障害。そんなみなさんが一緒の空間にいて生活をしていました。
たくさんの利用者さんがいるということはトラブルがつきものです。
今回は一例としてあるケースをご紹介したいと思います。

その施設ではいくつかの部屋に分かれてそれぞれの作業を行っていました。作業というのは利用者さん目線で言うとお仕事になります。月に一回工賃という名のお給料がもらえます。作業内容によって工賃が変わる場合もあります。
その部屋ではできるだけトラブルが少なくなるように職員が人間関係を見て利用者さんが穏やかに過ごせるように配慮しています。

視覚的にはこれでだいぶ安心感が得られ、自分の居場所として認識できます。
ですが、音はどうでしょうか。
多くの人たちが同時に生活する中で完全防音の部屋というのは非現実的です。1階から3階まである建物の中でも利用者さんの声というのは聞こえてしまうものです。
そして多くの利用者さんが音、声に過敏に反応することがあり、嫌なこととして記憶してしまうことがあります。

ある利用者さんがとってもご機嫌でニコニコしながら廊下で「ウォー!」と叫ぶことがありました。本人は害を与える認識はありません。でもすごい大声でした。
その声が苦手な利用者さんがいました。その声ができるだけ聞こえないようにとても離れた部屋にいたのですがそれでも聞こえてしまうと耳を塞ぎながら同じような声を出します。きっとこの声が嫌だと伝えたいのだと考えられますが、同じ敷地内、同じ建物にいる以上どうしようもありませんでした。
職員はあえてその行動に対して反応はしません。「うるさいね」「嫌だね」と声をかけて学習してしまうとますます悪影響が出てしまうからです。本当は共感してあげたいところですけどね。

さて、そんな支援員だっためろ氏も聴覚過敏だったりします。今は穏やかに生活しているおかげであまり困ったことは起きていませんが、精神的に辛い時はパソコンのファンの音や空調の音、他の人の雑談がとても苦痛でした。いや苦痛だったというよりはそちらに注意がいってしまうというのが正しい表現かもしれません。それによってやるべきことができなくなるということが多々ありました。
HSPという症状を聞いたことがある方もいると思います。ハイリー・センシティブ・パーソンの略で大まかに言えばいろんなことに過敏で繊細な個性になります。
めろ氏は特にこれの診断を受けたわけではないのですが、視覚的、聴覚的に他の人より少し感覚が過敏かもしれないと思っています。

今はとても便利なことに「ノイズキャンセリング」のヘッドフォンやイヤフォンがあります。お値段によって性能に差はあるとしても余計な音、声を小さくしてくれるこの機能はとても助かりました。利用者さんがよく使っているイヤーマフよりも静かです。本当は利用者さん一人一人に使ってほしいところですが結構お値段が張るのでおすすめはできませんでした。めろ氏はこれで聴覚を遮断することで作業に集中することができます。(この場合の作業はお仕事ではないです)
もし聴覚過敏の利用者さんがお買い物に行った時など、たくさんの雑音から遠ざかることができ、安心して行動することができます。お買い物といえばめろ氏はお店で流れている音楽に必ず反応します。別に特異な行動をすることはありませんが、あ、これあの曲だって思うのですが、一緒に誰かといてもその人はほとんど聞いていないことが多いです。

めろ氏の場合はとても軽度のHSPなんだと思います。それによって作業が中断してしまうことはあってもすぐ復帰できるし、異常行動を起こすことはありません。だって対処法を知っているから。
でもそれができない人には、または対処法がない方はとても生きづらいと思います。
安心して自分のペースで過ごすようになって、やっと雑音とも向き合えるようになりました。お仕事などで疲れている時は余計過敏になりでも対処できなくて辛い思いをしている方が多くいます。
一般社会でそれに配慮してあげることはとても困難です。
まずはそんなことがあるんだと知っていただければ幸いです。

それでは今回はこのあたりで失礼します。
また読んでくれたら嬉しいです。

コメント